どんな職業か
広告会社等において、テレビCMやポスター、新聞や雑誌、Webなど様々な媒体の広告のデザインを行う。広告デザインの一部として、新商品や製品パッケージのデザインを行うこともある。 仕事の流れとしては、まず、広告主と打合せをし、意図や要望などを把握する。これをもとに大まかなスケッチ等を描く。広告の文章であるコピーとともにラフ案をまとめ、広告主に提案する。提案が承認されたら、イラストや写真を必要に応じて外部に発注するなどして作成し、コピーと合わせて広告を完成させる。 広告の仕事はチームで行うことが多い。広告デザイナーはコピーライターやCMの企画や内容を考えるCMプランナーなどで構成されるチームに配属される。チームリーダーである広告ディレクターやデザイナーのまとめ役であるアートディレクターの下で仕事を進める。 通常、広告デザイナーは数年の経験を経てアートディレクターに昇進するが、制作会社のデザイナーへの指示を行うため、広告会社によっては入社直後の広告デザイナーが、アートディレクターという肩書を名乗ることもある。 広告デザインの分野においては、グラフィックデザインと動画のデザインの境目がなくなりつつある。Webデザインなどの領域に幅を広げるデザイナーも増えている。広告デザイナーの仕事の領域は広がっている。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 画像等編集ソフト(Photoshop、GIMP等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.0 | 309 / 498 | 上位62% |
| 文章力 | 3.8 | 217 / 498 | 上位44% |
| 読解力 | 3.7 | 253 / 498 | 上位51% |
| 説明力 | 3.6 | 308 / 498 | 上位62% |
| 他者との調整 | 3.2 | 284 / 498 | 上位57% |
| 指導 | 3.1 | 355 / 498 | 上位71% |
| 交渉 | 3.0 | 278 / 498 | 上位56% |
| 時間管理 | 2.9 | 273 / 498 | 上位55% |
| 他者の反応の理解 | 2.9 | 352 / 498 | 上位71% |
| 道具、機器、設備の選択 | 2.9 | 221 / 498 | 上位44% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 芸術 | 2.8 | 15 / 508 | 上位3% |
| コミュニケーションとメディア | 2.6 | 27 / 508 | 上位5% |
| 販売・マーケティング | 2.5 | 52 / 508 | 上位10% |
| 日本語の語彙・文法 | 2.3 | 73 / 508 | 上位14% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.2 | 188 / 508 | 上位37% |
| 事務処理 | 1.9 | 248 / 508 | 上位49% |
| コンピュータと電子工学 | 1.6 | 83 / 508 | 上位16% |
| 外国語の語彙・文法 | 1.6 | 107 / 508 | 上位21% |
| 社会学 | 1.5 | 133 / 508 | 上位26% |
| ビジネスと経営 | 1.5 | 179 / 508 | 上位35% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.8 | 14 / 426 | 上位3% |
| 独創性 | 3.5 | 26 / 426 | 上位6% |
| 色の違いを見分ける力 | 3.5 | 19 / 426 | 上位4% |
| 発話理解 | 3.4 | 81 / 426 | 上位19% |
| 記述理解 | 3.2 | 99 / 426 | 上位23% |
| 発話表現 | 3.2 | 145 / 426 | 上位34% |
| トラブルの察知 | 3.2 | 283 / 426 | 上位66% |
| 記述表現 | 3.2 | 143 / 426 | 上位34% |
| モノの見え方に関する想像力 | 3.1 | 34 / 426 | 上位8% |
| 演繹的推論 | 3 | 145 / 426 | 上位34% |
仕事内容
- テレビCMやポスター、新聞や雑誌、Webなど様々な媒体の広告をデザインする。
- 広告主と打ち合わせをして発注者の意図や要望などを把握する。
- 広告のデザインの制作のために、広告主の要望をまとめて大まかなスケッチに描く。
- 複数の人間がアイデアを持ち寄ってラフ案をまとめる。
- 広告のデザインについて広告主に提案をし、承認を得る。
- 広告に必要なイラストや画像を作成する。
- イラストレーターにイラストを発注し、作品を選ぶ。
- 広告のデザインに必要な画像の加工処理をする。
- 広告コピーと画像のレイアウトや色彩の組み合わせを検討してデザインを完成させる。
- 作成した広告に広告主の要望や意図が表現されているかをチェックし、必要な修正をする。
- 作成した広告をデータにして納品する。
- ホームページの広告デザインを考える。
- 広告のモデルを選定し、ブッキングする。
- ロケの場所を選定したり、事前準備をする。
- 広告のデザインに必要な写真撮影に立ち会う。
- 広告のデザインに必要な写真の撮影をする。
- デザインの制作やオペレーションを管理する。
- 社内の営業スタッフと打ち合わせする。
- ディレクターの指示に従って、広告の見積案を作成する。
- 広告の成果を測定する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、新卒で広告デザイナーとして就職するには、4年制の美術系大学や専門学校等を卒業している場合が多い。中途採用の場合は実務経験が重視される。 採用に際しては、デザインができることに加えて、広告に関する知識やコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力が備わっていることが求められる。ほとんどのデザイン作業はパソコンを使って行われるので、パソコンでデザインをするスキルも必要とされる。 広告デザイナーとしての経験を積み、アートディレクターや広告ディレクターへ昇進していく。コピーの書き方を勉強して、CMプランナーなどへ転身する例もある。また、独立して自分のデザイン事務所を持つ人もいる。 デザイン能力に加えて、新しいアイディアを生み出す企画・表現力、発注者に対するプレゼンテーション能力などが必要になる。また、時代の変化をとらえる力や人々の心をとらえるビジュアルを作り出す表現力が求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.5 |
| 専門学校卒 | 0.3 |
| わからない | 0.2 |
| 高卒 | 0.1 |
| 短大卒 | 0.0 |
| 高卒未満 | 0.0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「デザイナー」として集計されています(2023年・全国)。この区分には14の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 363.8千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 727.5千円 |
| 平均年齢 | 38.8歳 |
| 平均勤続年数 | 10.3年 |
| 労働者数 | 8,639人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤249千円
- ≤267千円
- ≤283.3千円
- ≤308千円
- ≤407.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
勤務先は、広告会社等であり、企業の数が多い都市部に集中している。特に、テレビなどのマスメディアに広告を出す企業は本社機能が東京に集中している。日本の広告会社は7千社ほどあるが、上位10社で売上のシェアは約3分の2を占めている(*)。 就業者は、正社員の他、有期の契約社員、フリーランスで働く人もいる。 雇用労働者の場合は、賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。勤務時間はフレックスタイム制が多い。納期が近いと、残業時間が増えることがある。 正社員の場合は、基本的には月給制であり、業績評価が賃金に反映されることが多い。 *経済産業省 平成30年特定サービス産業実態調査報告書(広告業編)から
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- グラフィックデザイナー近さ 0.849
- Webデザイナー(Web制作会社)近さ 0.794
- イラストレーター近さ 0.710
- UX/UIデザイナー近さ 0.689
- コピーライター近さ 0.666
- テキスタイルデザイナー近さ 0.642
- 製版オペレーター、DTPオペレーター近さ 0.631
- アニメーター近さ 0.621
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)