どんな職業か
広告会社、出版会社、印刷会社などから依頼を受けて、制作目的に沿ったイラストを描く。 紙と筆記用具、筆と絵具、色鉛筆、マーカー、ペンなどを使用し、写実、デフォルメ(変形)、戯画化などの手法を駆使する。人物やスポーツ、植物や動物、自動車や飛行機などメカニックなもの、キャラクターを使用したもの、風景画など、自分が得意とする分野のイラストを描き、締め切りに間に合うように仕上げる。透視図や精密画を描いたり、切絵、貼絵、影絵などのペーパークラフトを制作したり、エアーブラシなどの道具を使用して描くなど、様々な表現技法を用いて、発注者の望む効果が得られる作品を制作する。 現在は描画ソフト、画像処理ソフト等を使用し、パソコンやペンタブレットを用いて描くデジタルイラストが主流となってきている。3次元CG(computer graphics)の技術も活用されるようになっている。CGデザイナーが兼務する傾向も強まっている。連絡や納品にもメールやインターネットを使うようになっている。 こうして描かれたイラストは、グラフィックデザイナーやアートディレクターによってレイアウトの一部として使用されたり、コピーライターの創案したキャッチフレーズを配置し、広告として印刷されることもある。 常にオリジナルな表現、造形美を追求していなければならないが、一方では多くの人に受け入れられることも必要である。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 筆、絵具、色鉛筆、マーカー、ペン、エアーブラシ、イラスト、デザイン作成ソフト(Illustrator、Clip Studio等)、画像等編集ソフト(Photoshop、GIMP等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.0 | 299 / 498 | 上位60% |
| 読解力 | 3.9 | 236 / 498 | 上位47% |
| 文章力 | 3.8 | 224 / 498 | 上位45% |
| 説明力 | 3.6 | 305 / 498 | 上位61% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.5 | 102 / 498 | 上位20% |
| 他者の反応の理解 | 3.3 | 270 / 498 | 上位54% |
| 交渉 | 3.2 | 229 / 498 | 上位46% |
| 新しい情報の応用力 | 3.1 | 257 / 498 | 上位52% |
| 他者との調整 | 3 | 318 / 498 | 上位64% |
| 説得 | 2.9 | 311 / 498 | 上位62% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 芸術 | 3.7 | 3 / 508 | 上位1% |
| コミュニケーションとメディア | 2.0 | 82 / 508 | 上位16% |
| 販売・マーケティング | 1.7 | 150 / 508 | 上位30% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.5 | 340 / 508 | 上位67% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.3 | 304 / 508 | 上位60% |
| 事務処理 | 1.2 | 410 / 508 | 上位81% |
| コンピュータと電子工学 | 1.2 | 168 / 508 | 上位33% |
| ビジネスと経営 | 1.1 | 322 / 508 | 上位63% |
| 設計 | 1.0 | 162 / 508 | 上位32% |
| 歴史学・考古学 | 1.0 | 75 / 508 | 上位15% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 独創性 | 4.1 | 4 / 426 | 上位1% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 4.0 | 6 / 426 | 上位1% |
| 色の違いを見分ける力 | 3.8 | 5 / 426 | 上位1% |
| 記述理解 | 3.4 | 60 / 426 | 上位14% |
| モノの見え方に関する想像力 | 3.3 | 10 / 426 | 上位2% |
| 選択的注意(集中する力) | 3.3 | 32 / 426 | 上位8% |
| 奥行きの知覚(遠近感覚、深視力) | 3.2 | 15 / 426 | 上位4% |
| 発話表現 | 3.2 | 154 / 426 | 上位36% |
| 記述表現 | 3.2 | 142 / 426 | 上位33% |
| 発話理解 | 3.1 | 132 / 426 | 上位31% |
仕事内容
- 広告会社、出版会社、印刷会社などから依頼を受けて、制作目的に沿ったイラストを描く。
- 依頼者と打ち合わせをしてイラストの図案や描写のテーマを考える。
- イラストを描くためにスケッチをしたり、参考資料などを集める。
- 絵コンテを作成する。
- 紙と筆記用具を使用して手書きでイラストを描く。
- 画像、線画等をスキャンしてパソコンに取り込む。
- パソコンに接続したペンタブレット等で作画をする。
- 本やデータ、市販の雑貨などに使用するキャラクターのイラストを描く。
- 図鑑や教科書などのために、見やすく具体的なイラストを描く。
- フリーランスとして独自のテーマと表現方法により、イラストを制作する。
- LINEなどのスタンプを作成する。
- Webで公開するフリー素材を作成する。
- イラストをブログやSNSで宣伝する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。絵を描くことが多いため、デッサンをしっかりと学んでおくと有利といわれており、大学、短大、専門学校で美術やデザインを勉強してきた人が多い。 イラストレーターは広告、出版、印刷などの会社に勤務する場合やゲーム制作会社へ入社し、キャラクターのデザイン等を行う場合もある。実績を積んでフリーランスとなる人もいる。 才能と技術を持ち、個性的な作品表現ができることが求められる。コンクールなどで賞を受賞すれば、実力と実績の証明になる。 絵を書くことが好きなことに加えて、造形や色彩などのセンスが求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| わからない | 0.4 |
| 大卒 | 0.3 |
| 専門学校卒 | 0.3 |
| 高卒 | 0.2 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高専卒 | 0.0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「デザイナー」として集計されています(2023年・全国)。この区分には14の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 363.8千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 727.5千円 |
| 平均年齢 | 38.8歳 |
| 平均勤続年数 | 10.3年 |
| 労働者数 | 8,639人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤249千円
- ≤267千円
- ≤283.3千円
- ≤308千円
- ≤407.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
フリーランスで仕事をしている人が大半であり、その場合は自分のスタジオや自宅の一部を仕事場にしている。発注者である広告会社やゲーム制作会社等が集中する大都市近辺で働いている人が多い。 1点あたりの制作にかける時間は、大きさや手法によってまちまちである。労働時間や収入は人によってかなり異なる。休日も仕事の受注状態によって異なる。締め切りが迫ると、長時間働いて仕上げることもある。 デジタル化等媒体の多様化や社会環境の変化により、イラストへの需要は伸びている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- グラフィックデザイナー近さ 0.759
- Webデザイナー(Web制作会社)近さ 0.725
- 広告デザイナー近さ 0.710
- アニメーター近さ 0.665
- 貴金属装身具製作近さ 0.660
- ネット通販の運営近さ 0.656
- コピーライター近さ 0.648
- ファッションデザイナー近さ 0.606
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)