どんな職業か
日常生活で目にする広告、出版物、商品パッケージ、シンボルマーク、社名や商品のロゴタイプなどのデザインやイメージを、魅力的な色や形、構図などから考え、視覚的な表現で創作する。主に平面のビジュアルデザインを行ない、印刷物等を制作することが多い。展示会や映画、テレビやWebの分野でデザインを行うこともある。 仕事は単独で行うこともあるが、広告や宣伝の仕事では、イラスト、写真、文案(コピー)などを制作するスタッフとチームを組んで共同で行う。その場合は、スタッフの意向やアイディアを創造的にまとめあげるアートディレクターの役割を果たすこともある。 まず、依頼主の目的、商品内容、予算、媒体、納品期日などを確認する。その内容に基づいて構想を練り、依頼主の意図に沿ったデザインを作り上げ、必要なスタッフ、制作費、スケジュールなどの計画を立てる。 共同作業するスタッフに表現内容を伝え、アイディアをまとめあげてラフ(表現案)を作り、アートディレクターや関係スタッフと検討し、修正していく。出来上ったラフを依頼主にプレゼンテーションし、了解を得る。 実際の制作では、カメラマンやイラストレーターと打ち合わせを行ってビジュアルデザインを完成させ、コピー原稿とあわせてレイアウト(割りつけ)を行う。印刷物の場合は、書体や色使い等を指示して、印刷会社に発注する。校正で修正を加え、最終確認して納入する。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 イラスト、デザイン作成ソフト(Illustrator、Clip Studio等)、画像等編集ソフト(Photoshop、GIMP等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.2 | 256 / 498 | 上位51% |
| 読解力 | 4.2 | 174 / 498 | 上位35% |
| 文章力 | 4.0 | 185 / 498 | 上位37% |
| 説明力 | 3.8 | 280 / 498 | 上位56% |
| 他者との調整 | 3.5 | 236 / 498 | 上位47% |
| 要件分析(仕様作成) | 3.4 | 105 / 498 | 上位21% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.4 | 131 / 498 | 上位26% |
| 他者の反応の理解 | 3.3 | 272 / 498 | 上位55% |
| 説得 | 3.3 | 250 / 498 | 上位50% |
| 交渉 | 3.1 | 252 / 498 | 上位51% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 芸術 | 3.5 | 6 / 508 | 上位1% |
| コミュニケーションとメディア | 2.7 | 25 / 508 | 上位5% |
| 販売・マーケティング | 2.4 | 71 / 508 | 上位14% |
| 日本語の語彙・文法 | 2.2 | 87 / 508 | 上位17% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.1 | 207 / 508 | 上位41% |
| コンピュータと電子工学 | 1.8 | 70 / 508 | 上位14% |
| 事務処理 | 1.7 | 276 / 508 | 上位54% |
| 設計 | 1.7 | 82 / 508 | 上位16% |
| 心理学 | 1.6 | 128 / 508 | 上位25% |
| 社会学 | 1.6 | 117 / 508 | 上位23% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 4.0 | 9 / 426 | 上位2% |
| 独創性 | 3.9 | 10 / 426 | 上位2% |
| 色の違いを見分ける力 | 3.6 | 10 / 426 | 上位2% |
| 記述理解 | 3.6 | 38 / 426 | 上位9% |
| 発話理解 | 3.5 | 41 / 426 | 上位10% |
| 記述表現 | 3.5 | 55 / 426 | 上位13% |
| 発話表現 | 3.4 | 84 / 426 | 上位20% |
| トラブルの察知 | 3.4 | 179 / 426 | 上位42% |
| モノの見え方に関する想像力 | 3.2 | 18 / 426 | 上位4% |
| 選択的注意(集中する力) | 3.2 | 47 / 426 | 上位11% |
仕事内容
- 広告、出版物、商品パッケージ、シンボルマーク、社名や商品のロゴタイプ、Webサイトなどのデザインやイメージを、魅力的な色や形、構図などから考え、視覚的な表現手法を用いて創作する。
- 依頼主との打合せを行い、依頼主の目的、商品内容、予算、媒体、納品期日などを確認する。
- 必要なスタッフ、制作費、スケジュールなどの計画を立てる。
- 依頼主の意図に沿ったデザインを創作する。
- 共同作業するスタッフに表現内容を伝え、アイディアをまとめあげてデザイン案を作成する。
- デザイン案を依頼主にプレゼンし、了承を得る。
- カメラマンやイラストレーターと打ち合わせをして素材を作成する。
- コンピュータを操作して、図表、グラフ、イラストなどを作成する。
- 素材やコピーを組み合わせてレイアウトをする。
- 書き加えたり、切り貼りを行って、最終レイアウトを組み立て、印刷用のレイアウトを作成する。
- コンピュータ上でレイアウトを作成する。
- 書体や色使いなどを指示して、印刷会社に発注する。
- 制作したデザインの版下を作成し、入稿する。
なるには
入職にあたって特に資格は必要とされないが、美術系の大学や専門学校などで、基本的なビジュアル表現の技術や色彩理論、レイアウトなどを学び、ある程度の制作能力があることが必要である。 学校卒業後、広告会社、デザイン事務所などに就職するのが一般的だが、既にフリーランスで活動しているグラフィックデザイナーのアシスタントになる場合もある。 はじめはイラスト等デザインの一部を作るなどの簡単な作業から始め、次第に難しい仕事を任されるようになる。アシスタントとして経験を積み、平均して2~5年で一人前となる。その後、フリーランスとして独立したり、仲間とプロダクション等を設立する場合もある。 最近では、手作業で行う仕事は減り、主にパソコンを使用して作成する。DTPやCADを使いこなす力が求められる。 作品を生み出すための豊かな創造力と造形力、自由な発想ができる柔軟性が重要であるが、表現したいイメージを的確に伝達するには、技術の裏付けが必要となる。また、共同で作業を行うため協調性も求められる。グラフィックデザインの技術や手法は急速に進歩し、変化しているため、多くの作品を見たり、印刷やWebサイトに関する知識を深め、新しい技術や手法を研究して、自分のものとしていく努力も必要となる。また、出来上った作品が消費者にどのように受取られるか、マーケティングにも関心を持つことが求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 専門学校卒 | 0.5 |
| 大卒 | 0.5 |
| わからない | 0.1 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高卒 | 0.1 |
| 高専卒 | 0.1 |
給料
賃金構造基本統計調査では「デザイナー」として集計されています(2023年・全国)。この区分には14の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 363.8千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 727.5千円 |
| 平均年齢 | 38.8歳 |
| 平均勤続年数 | 10.3年 |
| 労働者数 | 8,639人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤249千円
- ≤267千円
- ≤283.3千円
- ≤308千円
- ≤407.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
勤務先は、広告会社やデザイン事務所等であり、グラフィックデザインの需要が多い大都市で働いていることが多い。フリーランスで働く場合もある。 企業に勤務している場合は、賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定によるが、個人の能力や仕事の速さ、仕事量などにより異なる。また、依頼者と打ち合わせをする必要があるために時間は不規則になりがちで、土日祝日に働くこともある。フリーランスの場合も仕事量との兼ね合いで労働時間が不規則になることもある。 印刷媒体は減少しているが、Webサイトでのデザイン等、グラフィックデザイナーの活躍の場は広がっている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 広告デザイナー近さ 0.849
- イラストレーター近さ 0.759
- コピーライター近さ 0.751
- CG制作近さ 0.745
- Webデザイナー(Web制作会社)近さ 0.725
- ファッションデザイナー近さ 0.719
- 映像編集者近さ 0.683
- UX/UIデザイナー近さ 0.669
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)