どんな職業か
企業、学校、官公庁などがインターネット上に設けたWebサイトの企画・デザイン等を行う。 Webサイトは、広報、広告宣伝やマーケティング、商品販売など様々な目的で活用されている。 まず、依頼者の要望を聞いて開設するサイトの目的を明確にし、閲覧者の動向を踏まえて、どのようなサイトを制作するのかといったコンセプトを決め、あわせて開発スケジュールや運営体制などを決定する。次に、コンセプトに基づいて画面のデザインやレイアウト、提供する機能など細かい内容を決める。デザイン作成ソフトなどを用いて各ページに掲載するコメントや画像を作成する。 場合によってはプログラム言語を用いたサイトの制作にかかわることもあるが、Webデザイナーの仕事の中心はデザインである。 サイトの仮完成後には動作確認を行って使いやすさを確認し、必要な修正を加えて、Webサイトをオープンする。 小さなサイトの場合は一人ですべてをこなすこともあるが、企業などが作成する数百ページにも及ぶサイトの場合などは、ページのデザイン、画像の作成、サイト制作の進行管理など、分業して制作を行う。また、写真家、コピーライター、プログラマーなど他の職種と分業を行うことも多い。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 イラスト、デザイン作成ソフト(Illustrator、Clip Studio、Figma等)、画像等編集ソフト(Photoshop、GIMP等)、Web画面作成のソフトウェア(HTML、CSSを含む)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 文章力 | 4.3 | 134 / 498 | 上位27% |
| 傾聴力 | 4.2 | 272 / 498 | 上位55% |
| 読解力 | 4 | 213 / 498 | 上位43% |
| 説明力 | 3.9 | 244 / 498 | 上位49% |
| 新しい情報の応用力 | 3.3 | 219 / 498 | 上位44% |
| クオリティチェック | 3.2 | 106 / 498 | 上位21% |
| 他者の反応の理解 | 3.1 | 304 / 498 | 上位61% |
| 他者との調整 | 3.1 | 294 / 498 | 上位59% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.0 | 199 / 498 | 上位40% |
| 要件分析(仕様作成) | 3 | 172 / 498 | 上位35% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションとメディア | 2.5 | 36 / 508 | 上位7% |
| 日本語の語彙・文法 | 2.4 | 69 / 508 | 上位14% |
| 事務処理 | 2.2 | 172 / 508 | 上位34% |
| 販売・マーケティング | 2.2 | 90 / 508 | 上位18% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.0 | 222 / 508 | 上位44% |
| 芸術 | 2.0 | 37 / 508 | 上位7% |
| コンピュータと電子工学 | 1.8 | 64 / 508 | 上位13% |
| 心理学 | 1.6 | 135 / 508 | 上位27% |
| 外国語の語彙・文法 | 1.5 | 116 / 508 | 上位23% |
| 社会学 | 1.3 | 178 / 508 | 上位35% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.5 | 39 / 426 | 上位9% |
| 独創性 | 3.4 | 33 / 426 | 上位8% |
| 記述表現 | 3.3 | 101 / 426 | 上位24% |
| 記述理解 | 3.2 | 100 / 426 | 上位23% |
| 発話表現 | 3.1 | 164 / 426 | 上位38% |
| 発話理解 | 3.1 | 164 / 426 | 上位38% |
| トラブルの察知 | 3.0 | 350 / 426 | 上位82% |
| 色の違いを見分ける力 | 3.0 | 52 / 426 | 上位12% |
| モノの見え方に関する想像力 | 2.9 | 71 / 426 | 上位17% |
| 演繹的推論 | 2.7 | 245 / 426 | 上位58% |
仕事内容
- 企業、学校、官公庁などがインターネット上に設けたWebサイトの企画・デザイン等を行う。
- 依頼主と打ち合わせを行い、目的、内容、予算、納品期日などを確認する。
- 共同作業するスタッフと協議し、アイディアをまとめる。
- 制作するWebサイトのコンセプト(方向性)を決める。
- 画面のデザインやレイアウト、提供する機能などの仮案を作成する。
- 作成した仮案を依頼主に見せ、了承を得る。
- 各ページに用いる素材(写真、イラスト、アイコン、ロゴ等)を自分で作成・加工する。
- カメラマンやイラストレーター、デザイナー等に素材(写真、イラスト、アイコン、ロゴ等)の制作を依頼または指示する。
- Webサイトに掲載する情報(文書、図表等)に関して、電話やメール、訪問等により取材を行う。
- Webサイトに掲載する情報(文書、図表等)を作成する。
- Webサイトに掲載する情報(文書、図表等)の修正、変更等をする。
- htmlやCSSなどのプログラミング言語を用いて、Webサイトを制作する。
- CMS(コンテンツマネジメントシステム)などを使用したWebサイト制作を行う。
- Webサイトの制作を外注先に依頼する。
- 動作確認を行い、必要な修正を行う。
- Webサイトを公開し、必要に応じてアフターフォローやメンテナンスを行う。
- 既に運用しているWebサイトのページやデザインを修正・変更する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、デザインの基礎知識・技術は必要となる。大学、短大、専門学校などで知識を身につければ有利である。 中途採用の場合は、DTPデザイナーやプログラマーなど関連する職種以外にも、IT業界や広告業界などからの転職者がいる。 Webサイトの企画制作の専門会社に就職し、写真や画像加工など素材作りからスタートする。経験を積んで実力をつけ、徐々にページ全体のデザインを行うようになる。 利用者に支持されるサイトを作ることができるかという個人のスキルが問われる職業のため、実績を積んでフリーランスになる場合もある。 関連資格としては、厚生労働省の定める技能検定の「ウェブデザイン技能士」がある。 Webサイトのデザインでは、何よりも表現力が求められる。さらに、伝えたいことをインターネットの特徴を生かして表現する技術も必要である。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.5 |
| 専門学校卒 | 0.3 |
| わからない | 0.2 |
| 高卒 | 0.1 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高専卒 | 0.0 |
関連する資格
- ウェブデザイン技能士
給料
賃金構造基本統計調査では「デザイナー」として集計されています(2023年・全国)。この区分には14の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 363.8千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 727.5千円 |
| 平均年齢 | 38.8歳 |
| 平均勤続年数 | 10.3年 |
| 労働者数 | 8,639人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤249千円
- ≤267千円
- ≤283.3千円
- ≤308千円
- ≤407.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
勤務先はWebサイトの制作会社、一般企業などのWebサイト関連部門等である。Webサイトの制作会社は社員数が10~20人ほどの規模の会社が多い。 正社員のほか、派遣社員、フリーランスなどとして働くこともある。20歳代から30歳代までの人が多く、比較的女性の割合が高い。 雇用労働者は、原則として週休二日制の会社が多いが、変形労働時間制を採用し、比較的自由に休みを取れる勤務形態の場合がある。テレワークが可能な会社が多い。 締め切りが迫っていたり、トラブルが発生したりすると、夜間や休日に仕事をすることもあり、勤務時間は不規則になりがちである。 インターネットの技術進歩は急速であり、動画の活用を中心とした表現の幅が広がってきている。近年はWebサイトを簡単に作成できるツールの普及等により、Webサイトの制作を制作会社に発注するよりも、個人事業主に発注したり自社で作成することを選ぶ企業も出てきている。また、生成AIを利用したWebデザインとの競争という側面もあり、Webデザイナーには、高いクオリティで顧客のニーズに合ったWebサイトをデザインすることがより一層求められている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 広告デザイナー近さ 0.794
- UX/UIデザイナー近さ 0.788
- コピーライター近さ 0.761
- Webマーケティング(ネット広告・販売促進)近さ 0.733
- グラフィックデザイナー近さ 0.725
- イラストレーター近さ 0.725
- Webディレクター(Web制作会社)近さ 0.697
- プログラマー近さ 0.696
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)