どんな職業か
生活や産業の中で使われている繊維(テキスタイル)製品をデザインする。 時代の流行や消費者のニーズに応じ、人々の生活や生活環境をより快適に、美しくするため、服地などのファッション分野、カーテンなどのインテリア分野などで、企画、デザイン、製造までを手掛ける。 ファッション分野のテキスタイルデザイナーの場合は、まず、アパレルメーカーやファションデザイナーの意図を分析し、自身のアイディアを提案し、仕事の依頼を受ける。製品のターゲットとなる客層、商品のブランドやコンセプトなどを反映させてデザインする。糸や生地を選定し、織り方や染め方を指定して、試作品を作る。試作を繰り返し、製品に最適な素材を決めていく。 インテリア分野では、素材だけではなく、製品までを制作する場合が多い。自らの提案を企業などに持ち込み、商品化させることもある。企画の商品化決定を受けて試作品を作り、色や柄、形、品質、サイズ、価格などの仕様を検討し、商品化するまで担当する。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 イラスト、デザイン作成ソフト(Illustrator、Clip Studio等)、画像等編集ソフト(Photoshop、GIMP等)、デザインシミュレーションソフト、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 生産・加工 | 3.1 | 7 / 508 | 上位1% |
| 芸術 | 2.9 | 12 / 508 | 上位2% |
| 販売・マーケティング | 2.8 | 27 / 508 | 上位5% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.5 | 152 / 508 | 上位30% |
| ビジネスと経営 | 2.1 | 57 / 508 | 上位11% |
| 事務処理 | 1.9 | 226 / 508 | 上位44% |
| コミュニケーションとメディア | 1.9 | 107 / 508 | 上位21% |
| 設計 | 1.7 | 75 / 508 | 上位15% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.6 | 219 / 508 | 上位43% |
| 外国語の語彙・文法 | 1.6 | 96 / 508 | 上位19% |
仕事内容
- 生活や産業の中で使われている繊維(テキスタイル)製品をデザインする。
- デザインの独創性や美しさなどにこだわったデザインをする。
- 伝統的な織物の手法や染色の技法などに関する知識をもとに、目的や用途に応じた布地をデザインする。
- 製品のターゲットとなる客層、商品のブランドやコンセプトなどを企画に反映させて布地をデザインする。
- 糸や生地を選定し、織り方や染め方を指定して、試作品を作る。
- 布地のデザインを企業に提案する。
- 新しい素材や流行の色彩を取り入れて、時代にあった布地の選択をする。
- 布地全体のプリント総柄、ワンポイント柄の図案作成をする。
- 色や柄、形、品質、サイズ、価格などの仕様を検討して、素材から製品までを一貫して作る。
- 布地に関する知識を応用して、洋服や家具のデザインや商品企画に携わる。
- デザイン作成ソフトを使いデザインする。
- 工場や織屋と、技術や価格について交渉する。
- 生地をWebページやSNSで発信する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。しかし、繊維やデザインに関する専門的な知識が必要なため、染色やデザインの学科のある大学・短大や専門学校等で基礎的な知識や技術を学んでいる場合が一般的である。 卒業後、アパレルメーカー、繊維メーカー、インテリアメーカーなどに就職し、テキスタイルデザインの部門に配属され、商品やデザインについての経験を積む。一人前と認められると担当を任されるようになる。企業内での実務を経験した後、フリーランスとして独立することもある。 関連資格としては、民間資格の「色彩検定」等がある。 美的センス、独創性、色彩感覚、造形力は不可欠であり、さらにマーケットやデザインの流行に対する情報収集と分析力など、消費者のニーズを先取りするセンスが必要である。また、企画やデザインのために、CG(コンピュータグラフィック)やパソコンのスキルも必須である。海外生産や輸入の拡大もあり、外国語による国際的コミュニケーション力も求められる場合もある。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.9 |
| 専門学校卒 | 0.4 |
| 短大卒 | 0.3 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.2 |
| 高卒未満 | 0 |
| 高卒 | 0 |
関連する資格
- 色彩検定
給料
賃金構造基本統計調査では「デザイナー」として集計されています(2023年・全国)。この区分には14の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 363.8千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 727.5千円 |
| 平均年齢 | 38.8歳 |
| 平均勤続年数 | 10.3年 |
| 労働者数 | 8,639人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤249千円
- ≤267千円
- ≤283.3千円
- ≤308千円
- ≤407.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
職場は、消費者のニーズを捉えたり情報を得たりする面で有利なため、大都市に集中している。しかし、生産工場は地方に立地していることが多く、メーカーが独自に商品開発をするケースも増えており、そのために地方でもデザイナーが求められることもある。 労働時間は、提案した企画やデザインを所定の期日内に実現させるため、長時間働くこともある。休日も不規則になることもある。 一人前になれば、仕事を任されて工程を自分で管理しながら、進めることができるようになる。独立し、フリーランスになると契約料やデザイン料として報酬が支払われる。 生産工場が海外に移っているため、アジア地域などの生産拠点で働く場合もある。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- ファッションデザイナー近さ 0.800
- 広報コンサルタント近さ 0.683
- ネット通販の企画開発近さ 0.672
- グラフィックデザイナー近さ 0.657
- 広告デザイナー近さ 0.642
- アートディレクター近さ 0.641
- 商品企画開発(チェーンストア)近さ 0.628
- インダストリアルデザイナー近さ 0.610
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)