どんな職業か
劇場などのホールで上演される演劇やコンサート、イベント会場のステージなどで照明を担当する。 単にステージ上やホール内を明るく照らすだけでなく、様々な工夫をこらした光を用いて、昼や夜などの時間の経過のほか、雨や雷などの天候、四季などを表現し、上演される作品の制作意図に合った舞台効果を演出する。 上演や番組の収録までに、演出家を中心とした他のスタッフと制作意図について綿密に意見を交わし、照明のイメージを作り上げる。劇場やホールの特性に合わせて様々な角度からの照明を考慮し、各シーンの照明を決め、上演中に使用する光の全体像を書き込んだ「照明仕込み図」を作成する。また、舞台の進行に沿った照明の「キューシート」(タイムテーブル)を作成する。これらを元に照明装置の配置と配線作業などを行う。上演・収録が始まると、進行にしたがって、照明装置を操作するオペレーターに指示を出す。大きな会場では、チーフのオペレーターが調光室の操作卓で主な照明の操作を行い、他のオペレーターがスポットライトなどを操作する場合もある。 また、最近は音楽や演出に合わせた複雑な照明の動きをあらかじめコンピュータに入力し、コンピュータ制御で照明を行う場合も増えている。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 照明装置、操作卓、スポットライト、バトン、脚立、パソコン、工具(かなづち、のこぎり等の手動工具、ドリル等の電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.6 | 191 / 498 | 上位38% |
| 道具、機器、設備の選択 | 4.2 | 20 / 498 | 上位4% |
| 説明力 | 4.2 | 197 / 498 | 上位40% |
| 読解力 | 4.2 | 178 / 498 | 上位36% |
| 設置と設定 | 4.1 | 12 / 498 | 上位2% |
| 故障等の原因特定 | 3.8 | 30 / 498 | 上位6% |
| 他者との調整 | 3.6 | 207 / 498 | 上位42% |
| 操作と制御 | 3.6 | 24 / 498 | 上位5% |
| 修理 | 3.6 | 25 / 498 | 上位5% |
| 文章力 | 3.6 | 263 / 498 | 上位53% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 芸術 | 3.6 | 4 / 508 | 上位1% |
| コミュニケーションとメディア | 2.8 | 20 / 508 | 上位4% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.2 | 187 / 508 | 上位37% |
| 機械 | 2.2 | 52 / 508 | 上位10% |
| 公衆安全・危機管理 | 2.1 | 31 / 508 | 上位6% |
| 日本語の語彙・文法 | 2.0 | 108 / 508 | 上位21% |
| 設計 | 2.0 | 57 / 508 | 上位11% |
| 通信技術 | 1.9 | 44 / 508 | 上位9% |
| 事務処理 | 1.8 | 255 / 508 | 上位50% |
| 社会学 | 1.8 | 62 / 508 | 上位12% |
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、電気を扱う上で専門的な知識を要求されるため、大学や専門学校で電気、電子、照明などを学んでいる場合が多い。また舞台芸術の知識や経験がある人もいる。 入社後、「ステージサイド」の照明オペレーターとして、人物や舞台装置に光をあてる操作を担当したり、登場人物にスポットライトをあてる「フォロースポット」を担当するなどして、照明操作の技術を高めていく。経験を積み、チーフオペレーターとして、調光室で他のオペレーターへの指示を出す業務も行う。チーフオペレーターから、照明仕込み図やキューシートの作成を担当するプランナーになっていく。また、照明デザイナーになる人もいる。 関連資格として、日本照明家協会が「舞台・テレビジョン照明技術者技能認定制度」を設けている。 照明の仕事は演出家や監督をはじめとする多くのスタッフとの共同作業であり、脚本や楽譜を読む能力などが求められる場合もある。また、単に照明設備だけでなく舞台の構造、音響設備を含めた舞台装置全般についての知識など、劇場全体に関する幅広い知識や芸術的な感性が必要な場合もある。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 専門学校卒 | 0.7 |
| 大卒 | 0.4 |
| わからない | 0.2 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高卒 | 0.1 |
| 高卒未満 | 0 |
関連する資格
- 舞台・テレビジョン照明技術者技能認定
給料
賃金構造基本統計調査では「娯楽場等接客員」として集計されています(2023年・全国)。この区分には1の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 274.7千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 328.7千円 |
| 平均年齢 | 39.6歳 |
| 平均勤続年数 | 9.3年 |
| 労働者数 | 19,488人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤245.6千円
- ≤257千円
- ≤268.4千円
- ≤278.6千円
- ≤309.7千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
舞台演出や照明を行う会社の技術社員として勤務している場合が多い。少数であるが、劇場や劇団の専属の照明スタッフとして、またプランナーとしてフリーランスの立場で働いているケースもある。働く場所は、ホールやイベント会場のある都市部が多い。各地に多くの劇場が建設されたことにより地方での仕事も増えている。 雇用労働者の場合は、賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。上演スケジュールのため、作業は夜間に及ぶことも珍しくない。 ライトなどの照明機材は1つの重さが5~10kgあるものもあり、これを何十個も運び、バトンから吊る作業や、高い脚立上での調整作業など、安全に注意を要する作業もある。 演劇やライブ等は全国レベルで増加しており、舞台照明の仕事は増加傾向である。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 舞台美術スタッフ近さ 0.827
- テレビカメラマン近さ 0.764
- 鉄道車両の設計・開発近さ 0.699
- 報道カメラマン近さ 0.664
- エレベーター据付近さ 0.646
- 鉄道線路管理近さ 0.633
- 建築施工管理技術者近さ 0.632
- 録音エンジニア近さ 0.621
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)