どんな職業か
主に広告・宣伝用に、依頼者の要望を受けて、特定の人物や商品、自然や風景などの写真を撮影する。 被写体や撮影目的に応じてどのレンズを使うか、どのような角度からどんなライティング(照明)で、どんな効果を持たせて被写体を撮影するかを工夫し、写真を撮影する。モデルを撮影する場合はスタイリストやヘアメイクとの共同作業となる。また、屋外撮影の場合は撮影場所、時間、天候の検討もする。標準レンズの他に望遠、広角、接写など様々な交換レンズ、各種フィルター、ライトやストロボを使用する。 デジタルカメラでの撮影が主であり、仕上がりをチェックして、必要な修正を行うなどパソコンでの作業が増え、多様な表現方法を用いるようになっている。また、ほとんどのカメラマンは得意の分野を持っており、依頼に応えることを基本としながらも芸術性やセンスを生かし仕事をしている。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 カメラ(交換レンズ(望遠、広角、接写)を含む)、フィルター、ライト、ストロボ、画像等編集ソフト(Photoshop、GIMP等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 道具、機器、設備の選択 | 4.2 | 23 / 498 | 上位5% |
| 傾聴力 | 4.1 | 280 / 498 | 上位56% |
| 説明力 | 3.8 | 282 / 498 | 上位57% |
| 読解力 | 3.7 | 262 / 498 | 上位53% |
| 設置と設定 | 3.6 | 44 / 498 | 上位9% |
| 文章力 | 3.4 | 293 / 498 | 上位59% |
| 他者との調整 | 3.3 | 268 / 498 | 上位54% |
| 操作と制御 | 3.3 | 56 / 498 | 上位11% |
| クオリティチェック | 3.2 | 97 / 498 | 上位19% |
| 他者の反応の理解 | 3.2 | 293 / 498 | 上位59% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 芸術 | 3.0 | 11 / 508 | 上位2% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.7 | 116 / 508 | 上位23% |
| コミュニケーションとメディア | 2.3 | 43 / 508 | 上位8% |
| 販売・マーケティング | 2.2 | 89 / 508 | 上位18% |
| 事務処理 | 2.0 | 213 / 508 | 上位42% |
| コンピュータと電子工学 | 1.9 | 61 / 508 | 上位12% |
| 心理学 | 1.9 | 79 / 508 | 上位16% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.7 | 187 / 508 | 上位37% |
| ビジネスと経営 | 1.4 | 193 / 508 | 上位38% |
| 社会学 | 1.4 | 151 / 508 | 上位30% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 色の違いを見分ける力 | 3.9 | 2 / 426 | 上位1% |
| 独創性 | 3.9 | 13 / 426 | 上位3% |
| 一瞬で素早く反応する力 | 3.8 | 4 / 426 | 上位1% |
| モノの見え方に関する想像力 | 3.7 | 2 / 426 | 上位1% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.7 | 18 / 426 | 上位4% |
| 奥行きの知覚(遠近感覚、深視力) | 3.7 | 1 / 426 | 上位1% |
| トラブルの察知 | 3.6 | 91 / 426 | 上位21% |
| 選択的注意(集中する力) | 3.6 | 5 / 426 | 上位1% |
| 持久力(スタミナ) | 3.5 | 11 / 426 | 上位3% |
| 発話表現 | 3.4 | 102 / 426 | 上位24% |
仕事内容
- 主に広告・宣伝用に、依頼者の要望を受けて、特定の人物や商品、自然や風景などの写真を撮影する。
- クライアントと打ち合わせをする。
- 撮影のモデルを手配する。
- スタジオにカメラや照明などの必要な機材を運び込んで設置する。
- 風景や建物の撮影や屋外での撮影のため、機材を持って現地に出向く。
- 撮影場所にカメラや照明などの機材を運び込んで設置する。
- 背景や撮影場所を選び、使用するレンズや撮影の効果を決める。
- 撮影中にモデルとコミュニケーションをとる。
- 構図や照明を調節しながら被写体の撮影をする。
- レンズやアングルを変えたり、照明やカメラの設定を変えるなどして撮影する。
- デジタルカメラからデータをパソコンに取り込み、写真を選んだり、修正をする。
- 撮影したフィルムを現像に出したり、自ら現像を行ったりして、仕上がりをチェックする。
- 撮影した写真からポスターを作成する。
- 写真に添えるキャプションや記事を書く。
- 写真を印刷して、冊子を作る。
- 企業などから依頼を受け、雑誌や新聞の広告などに掲載する商品や人物の写真を撮影する。
- 学校などからの依頼を受けて、卒業アルバムを作成する。
- 見積書や請求書を作成する。
- 撮影スケジュールを管理する。
- 取引先を訪問し、営業活動をする。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、専門学校などで写真撮影に関する専門的な技術や知識を学ぶのが一般的である。 専門学校などで勉強した後、学校の紹介などでカメラマンの助手になったり、広告制作会社等に就職して実務経験を積む。個人の能力や努力によって異なるが、数年の経験で一人前のカメラマンと認められるようになる。継続的に受注があれば、フリーとして独立することもできる。 芸術的・創造的なセンスやアイディア、撮影に関する知識が必要である。重い機材を運搬したり、長時間の撮影に耐えられる一定の体力も求められる。また、シャッターチャンスを逃さない機敏さも必要とされる。その他、人物写真が専門の場合はモデルをリラックスさせる技術、広告写真が専門の場合は被写体の特徴を的確に表現できることなど、専門の分野によって必要とされる技術や資質等は異なる。 なお、関連資格として、厚生労働省の定める技能検定である「写真技能士」がある。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.4 |
| 専門学校卒 | 0.3 |
| わからない | 0.3 |
| 高卒 | 0.2 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高卒未満 | 0 |
関連する資格
- 写真技能士
給料
賃金構造基本統計調査では「美術家,写真家,映像撮影者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には3の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 371.5千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 754.4千円 |
| 平均年齢 | 38.3歳 |
| 平均勤続年数 | 10.3年 |
| 労働者数 | 2,254人 |
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤288.4千円
- ≤294.7千円
- ≤345.8千円
- ≤377.4千円
- ≤511.7千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
広告制作会社、広告代理店などに勤務している場合が多い。また、フリーの立場でも発注先と長期にわたる専属契約を結ぶ場合もある。 フリーカメラマンの場合は発注者が大都市に多いため、都市部に集中しているが、風景や動物が専門の場合は特定の地域に住んでいることもある。 長時間の撮影や長期間のロケのため、勤務時間や休日は不規則になりがちである。会社に勤務するカメラマンの場合は勤務先の規定により賃金が支払われる。フリーのカメラマンの場合は、テーマに対して契約を結び料金を得る場合と、作品の点数によって料金を得る場合がある。また、作品の買い上げ方式をとるケースと作品の使用に対して使用料金を得るというケースがある。著作権の使用料という形で、料金を得ることも多い。写真を特定のサイトに素材として登録し、その写真が使われた場合、その使用料として料金を得ることも多くなっている。 広告業界ではビジュアルに訴える写真に対する需要は根強く、今後もカメラマンの仕事は一定の需要が見込まれる。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 録音エンジニア近さ 0.646
- 陶磁器技術者近さ 0.639
- 動画制作近さ 0.620
- インダストリアルデザイナー近さ 0.618
- 看板制作近さ 0.607
- ジュエリーデザイナー近さ 0.604
- テレビカメラマン近さ 0.558
- 映像編集者近さ 0.506
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)