どんな職業か
様々な用途や目的に合わせて、商品、空間・環境などに関して色彩や配色を検討し決めていく。これを色彩設計といい、仕事は対象によって異なる。 ファッションなどの服飾品、インテリア用品、乗用車、家電製品などの商品の色彩設計を行う場合は、商品企画の一環として、商品のコンセプトにふさわしい色彩を設定する。開発する商品の色彩設計を提案するため、人々が好む色や素材など消費者の調査や研究、流行色やデザインなどのトレンド情報を集め、まず、カラーコンセプトを策定する。そのカラーコンセプトに基づいて、色彩の専門知識をもとに実際の商品の色彩を決めていく。 住宅や建物の内装・外装、店舗のディスプレー、街の景観などの環境や空間の色彩設計の場合は、発注者のニーズ、その空間の性格や使用目的に合わせて、色彩を選定していく。 また、最近では商品や環境ではなく、個人を対象として、その人にふさわしい服装や化粧の色、いわゆる「パーソナルカラー」をアドバイスする仕事もある。この場合も、対象となる人が置かれている状況を十分に把握し、その人にふさわしい色彩を選定する。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 パソコン、カラーチャート(配色カード)
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、ファッションメーカーに勤務する場合には、大学、短大、専門学校で服飾、ファッションについて学んでおくと有利となる。工業製品関係のメーカーの場合は、デザイナーが兼務するケースが多いため、美術系の大学、短大やデザインの専門学校出身者が多い。 色彩の専門知識は、短大、大学、専門学校の服飾や美術の授業のカリキュラムの中に組み込まれているのが一般的で、最近は専門学校の中にカラーコーディネートのための色彩知識を専門的に教えるクラスを設けているところもある。 関連資格として、「カラーコーディネーター検定試験」、「色彩検定」があり、資格を取得していると仕事に就く上で有利となる。 色彩についての鋭い感覚や優れたデザイン感覚が要求される。商品の色彩設計を担当する場合には、色彩知識の他に、手がける商品についての専門知識、マーケティングについての知識も必要となる。日頃から消費者が生活している社会環境や消費者のライフスタイル、流行など、商品を提供する対象としての消費者をよく観察しておくことが必要である。
関連する資格
- カラーコーディネーター(1~2級)
- 色彩検定
給料
賃金構造基本統計調査では「デザイナー」として集計されています(2023年・全国)。この区分には14の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 363.8千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 727.5千円 |
| 平均年齢 | 38.8歳 |
| 平均勤続年数 | 10.3年 |
| 労働者数 | 8,639人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤249千円
- ≤267千円
- ≤283.3千円
- ≤308千円
- ≤407.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
ファッション関係では企業内の商品企画部門に、工業製品関係ではデザイン部門に勤務する。大手企業では専任のカラーコーディネーターを置いている場合もあるが、商品企画者やデザイナーが兼務することも多い。専門のカラーコンサルティング会社に勤務したり、塗料やペイント、インクなどの色材(染料と顔料に大きくは分けられる「色の原料」)関連の会社で、顧客サービスのためにカラーコーディネーターの仕事をしている場合もある。また、フリーランスで仕事をしているケースもある。 企業に勤務する場合は、賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。商品を納期に間に合わせるため、残業が生じることもある。 生活の中のあらゆる場面で色彩の持つ効用が広く認識されるようになってきていることから、今後、色彩の専門知識を持った人材を求める社会的ニーズは高まっていくものと予想される。
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)